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15.私に気付いて…

胎児の初期段階、形態的には男女とも皆女性の身体で、ある時期になると形態
上も男女に分かれる訳ですが、その時の母親の心的状況、生活環境、ホルモン
の影響などで女性的な特徴を残した男性が生まれることが有るとされます。

私はそのような『科学的な解釈』を離れて、女装をする方は母親のおなかの中
で生命を与えられることのなかった、もう一人の姉妹の思いを背負って生まれ
てきたのではないかと想像することがあります。

皆さんは生命を授かる瞬間にXY遺伝子を受け継いできたわけですが、同じ時に
XX遺伝子との別離がありました。状況が反対になれば女の子が生まれるはずだ
ったのです。その子には身体が与えられなかったため、男性の貴方の身体に心
だけとどめてこの世に生まれてきたのではないでしょうか。女装をすると別の
人格になる、または自分がなぜ女装に興味を持ったのかきっかけがわからない。
そう仰る女装子さんの話を伺うたびに、「それは生まれてくるはずだった双子
の女の子が外に出たいと言っている状態なのでしょうね」と思っています。

女の子の心は普段は眠り続けています。貴方が女装をしたいと思ったとき、そ
れは女の子が目を覚まして、この世界を体感したいと思ったときだと思います。
誰にも気付いてもらえない自分の存在をほんのひと時だけでも誰かに見てもら
いたい…女の子の切ない気持ちの現れだとしたら、女装とはなんて儚くいじら
しい行為なのでしょう。